うらけんさんがつくっているカチョガバロ

牛と牛乳を知り尽くした男「うらけん流チーズ」個人の酪農家がチーズを作るということでは、九州でもパイオニアである「うらけんチーズ工房」由布岳を頂く由布院は、九州きっての名湯の地。 由布院駅から車で約10分ほどの山あいに、浦田健治郎さんの「うらけんチーズ工房」があります。

牧場の開設は21年前。うらけんさんが酪農家を志し、北海道の専門学校やアメリカ留学を経て、搾り立ての生乳を使った乳製品作りにも意欲を燃やしています。

「フェルミエ・フロマージュ」とは、フランス語で「農家のチーズ」という意味。 フランスではその村独自の味わいを持つ伝統チーズが作られています。 また、うらけんさんのチーズ工房では、ひとつひとつ手づくりでこの牧場ならではのヨーグルトも生み出されています。

「自然の菌が降りるに任せて」作られるのが特徴です。空気中には酵母や乳酸菌など各種の微生物がいて、それらが発酵を助けます。 天然酵母のパンや漬物もその一例で、酒蔵や味噌蔵ではこれらの目に見えない微生物を「蔵つき神様」と呼び、古来より祀ったりしています。うらけんさんも、工房に棲む菌たちに守られながらヨーグルトを作っているのです。